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間取り 2020.10.28

あえて日当たりが良い南向きの土地を選ばない理由

 

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

 

家の間取りは、予算を含む要望だけでつくるものではなく、まずは“その土地がどんな環境であるか”ということも考慮に入れながら考えていき、設計に大きな影響を受けます。

また、間取りと同じように家の外観も“その土地がどんな環境であるか”に大きな影響を受けます。

 

それは、本当に暮らしやすい家をつくるためには、周囲の状況は、切っても切り離せないものだからです。

 

例えば、今回お伝えさせていただくお家が建っている土地は、

この図の中の売地Cです。

明るくて気持ちいい家が建てられそうな南向きのAやBではありません。

 

では、なぜ日当たりが良い南向きの土地を選ばず、あえて売地C購入したのでしょうか。

この立地条件で注目すべきなのは、南側にある道路の南に建っているのが、

ワンルームマンションであるということと、その共用部分である通路とマンション全部屋(3階建24部屋)の玄関が北向きであるということです。

 

つまり、光が取り込みやすい南向きの大きな窓をとっても常にマンション住人の視線を浴びることになるし、かつ、賃貸物件であれば、住人も定期的に入れ替わるためプライバシー的にも防犯的にも決して良いとは言えないからです。

 

となれば、せっかくのつくった大きな窓もカーテンでどうしても閉じてしまいますよね…。

そのため、家の中に差し込む光量が弱くなり、日中ずっと薄暗い家になってしまいます…

結局のところ、開放的とは真反対の閉鎖的な家になってしまったということになってしまいます…

 

こういったことも考え、この施主様はAやBの土地ではなく、あえてマンションからの視線を遮ることが出来るCの土地を購入されたというわけです。

 

その結果、学校までの距離や環境は全く同じであるのに、AやBの土地よりも250万円も安く土地を買うことが出来ました。

つまり、住宅ローンにかかる土地部分の予算の内、金利も含めると約300万円もの予算がカット出来た、ということになります。

 

とはいえ、Cの土地で誰もが頭によぎることは“日が当たらないのでは?”

ということですよね。

では、次の写真をみてくださいね。

 

んな土地でも家の中に光は届けられる

 

 

これは、この土地Cに建てた実際のお家のリビングなのですが、窓から太陽の光がたっぷりと射し込んできているのが見ていただけるかと思います。

 

でも、少し思い出してください。

このCの土地のお家の真南には、2階建てのお家がありました。

そのお家からそれほど距離を空けずしてこのお家は建っています。

では、なぜこんなにも光が入っているのでしょう。

この秘密は設計にあります。

実は、Cの土地で家を建てる場合、リビングを敷地の一番南に配置してもリビングに充分な光を届けることは出来ません。

 

また、南からの採光が難しいからと、道路面である東に大きな窓をつくってしまうと、道路を挟んだ向かいのお家や、その道路を通る人たちから、家の中が丸見えになってしまうため、結局カーテンを閉じた状態になってしまいます。

 

それゆえ、リビングの位置を工夫することによって、明るさとプライバシーの確保を同時に実現したというわけです。

 

 

このお家のリビングの窓は、南に建っているお家から5.5mほど距離を開けてつくっています。

太陽高度が低くなる冬でも、南からの光をリビングの中に採り込みやすくするためです。

 

またそれに加え、リビングに吹抜けをつくり、かつ吹抜けにも大きな窓を設置させていただきました。

こうすることで、高い位置にある上階から、下階に光を落とすことが出来ます。そしてより採光を安定することが出来ます。

 

このように、土地が持つ環境に合わせて、間取りをつくり、設計していけば、明るく、プライバシーも担保されたとても住み心地が良いお家をどんな土地でもつくることが出来るというわけです!(^^)!

 

 

そして、これはこのお家の外観なのですが、パッと見ただけでは、全く間取りが分からないかと思います。このように出来れば、防犯性もグンと高くなります。

 

ということで、今回は間取りや外観は、土地の環境に最も左右されるということをお伝えしていきました。あえて南向きの土地を選ばないという選択肢もあるんですよね。

また、こういった漠然としてもっているみなさんの要望は、どんな土地にでも常にベストかというと、そういうわけでもないということも知って頂けたら嬉しいです!(^^)!

偶然が必然か‥出会ったその土地にとってのベストを考えながら、一緒に居心地のよい明るいお家を考えていきましょう。

 

それでは、、、