BLOG

間取り 2021.01.19

家づくりで大切なのは合理的な考え方

 

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

先日、モノの収納について書かれている本に、どうしても収納と言うと収納ケースだとかしまうための物をまずは買いがちになりますが、実はそういったものはいらなくて、今家にある収納グッズと身近なもの(その本には牛乳パックで仕切りをつくるものでした)を使えばスッキリとして整理が出来ると書いてありました。確かにモノを整理したいのにそこに新たに買うとまた増えてしまいますし、そうではなくて工夫をするということが大切なのだなと思いました。今回はこういった合理的な考え方が家づくりでも大切という内容です。

 

現在の日本人の平均寿命は、男性が81歳で女性が87歳と言われています。(これからはもっと延びていくようです)

そこで考えて頂きたいのは、家づくりをする時にもこの年齢まで暮らすことを前提として、部屋の広さや多さそして間取りのつくるということです。

 

つまり、現在あなたが30歳だとしたら、約50年間、また現在あなたが40歳だとしたらそこで40年間住み続けることを前提として、その間ずっと住みやすく、かつ、家にかかるコストを最小限に抑えられるように計画すべきだということですね。

 

単純に今30代の方であれば、今まで生きてきた年数の倍は生きるということです。そう考えると、感じ方は人それぞれではありますが結構長いと感じられるのではないでしょうか。

 

しかし、多くの方が先のことはさておき、今の状況を中心に家族が最も多い時期に合わせて間取りを考えてしまうため、将来、確実に部屋を持て余すかもしれない大きな家をつくりがちです。

ただ、もちろん今の状況があるからこそこれからが作られるので、今が充実していることもとても大切ですよね。

 

ただ、もしそのような家を建ててしまったら、あなたの家は実家のように使わない部屋にあふれた家なってしまうかもしれませんよね。

いつかは夫婦2人だけになるからです。

 

このことから、弊社では1つの用途として使わないだろうと考えられる部屋は別の用途として兼ねて使えないか?

ということを考えながら、家づくりをすることをオススメしています。

 

そうすることで、家の面積をカットすることが出来、その結果家づくりのコストのカットにも繋げることが出来るからです。

 

そもそも“子ども部屋”と呼ぶこと自体がおかしい!?

 

広さや部屋数について、まず考えていただきたいのが“子ども部屋”です。

 

子どもは、まだ小さいうちは自分の部屋をプライベートスペースとして使うことは、ほとんどありません。

ご自身のことを思い返してもそうだったのではないでしょうか。リビングに少し自分のスペースがあるだけでも、子どもは喜んだりしますよね。

 

そして、思春期となる中学生ぐらいになれば、やっと自分の部屋をプライベートスペースとして使うようになりますが、それも束の間でほとんどの子どもが進学や就職をキッカケに卒業と同時に家を出て行くようになります。

 

そう考えると、先にお伝えしたようにあなたがそこで暮らすだろう40年〜50年という期間の中で、子どもが自分の部屋を充分に使ってくれる期間はせいぜい6年〜10年ぐらいのものです。

 

それゆえ、子どもがプライベ―トスペースとして自分の部屋を使う以外の期間は、別の用途として使えないか?ということを考えていただきたいと思っています。

 

そこは、親御さんが泊まりに来た時の寝室として使うのはどうでしょう。

そして、将来は収納としても使え、あるいは自分たちの寝室として使えることも出来ます。親御さんを招いて一緒に暮らすことも出来ます。

 

つまり、子ども部屋をうまく使えるように設計すれば、 “和室はいらない”ということになります。

和室の用途を子供部屋が兼ねるからです。

 

また、こう考えていくと、子ども部屋自体も“あまり広くつくる必要はない”とも思えるようになります。

子どもたちはやがて必ず出て行くし、その後の利用用途を考えてもそんなに広いスペースは必要ないからです。

 

こういったことを考えると、そもそも“子ども部屋”って呼んでいること自体がおかしい?ということになってしまいますが。

つまりずっと子ども部屋としてあるわけではないということですね。

 

このブログでも時々お伝えしていますが、家の面積が大きくなれば、その分家のコストは高くなります。

現在は、以前に比べて、家の性能や材料原価も高くなっているのでなおのことそれが言えます。

 

ですから、このように合理的に家づくりをすることで、無駄な面積をカットしていただき、最小限のコストでずっと暮らしやすい住まいをつくっていただければと思います。

 

それでは、、、!(^^)!