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間取り 2021.04.22

北向きの土地のメリットとデメリット

 

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

 

暖かい陽射しを感じる季節になると、家の中に居るより屋外の方が暖かったりすることってないですか?

 

家にもこの暖かい陽射しが入ってぽかぽかで過ごせれば、完全に自分だけのプライベートスペースがより充実したものになりそうですよね。

 

そんな光の採り方の工夫についての内容です。

 

北向きの土地の基本的なメリットは、駐車場と庭が分離出来ること、そして、居住スペースが道路と反対側につくれるため、プライバシーが確保しやすいこと、です。

 

そして、敷地の奥行きが深くなればなるほど、その恩恵をより享受しやすくなります。

 

敷地の奥行きが深くなれば、その分、家の南側に庭が確保しやすくなります。また、南側に建つ隣家から充分に距離をとることが出来、居住スペースに南からたっぷりと光が入ることから、明るくて開放的かつ庭と一体感があるリビングダイニングキッチンもつくりやすいからです。

 

それゆえ、プロである住宅会社側では、間口に比べて奥行きが深い北向きの土地が全ての土地の中で最も良い土地である、と言われています。

 

他方、奥行きが浅い北向きの土地は、南側に建つ隣家との距離が近くなってしまうため、南からの光が充分に採れなくなるし、同時に、プライバシー性に優れた庭も充分な広さを確保することが出来なくなるということになります。

 

つまり、日当たりが悪い、暗い・寒い・ジメジメの三拍子揃った家になりやすく、かつ、北向きの土地のメリットであるプライバシー性が高く安全な庭をつくることも出来なくなってしまう、というわけです。

 

これが、一般的に、誰もが北向きの土地を避ける最大の要因となるわけですが、実際、北向きの土地の多くは、奥行きがそれほど広くない状態で売られるため、そのデメリットを直に受けやすくなってしまいます。

 

なぜそうするのかと言うと、不動産屋さんは、価格設定はそのままで奥行きを深くとろうとすれば、その分、間口を狭めるしかないため、そうなれば土地が細長くなり、結果、見た目が悪くなり、建てる家の自由度が低くなってしまうからです。

 

また、奥行きも間口も広くつくってしまうと、最も価格設定を低くせざるを得ない北向きの土地の面積が増えてしまうことにもなってしまうため、その結果、不動産屋さんの儲けが減ってしまうからです。

 

ネガティブな要素を逆手にとる!

 

このような理由から、北向きの土地は、南向きの土地に比べて、ずいぶんと安く価格が設定されているわけですが、この“安い”という大きなメリットは、決して見逃してはいけない要素です。

 

しかし、このメリットを得るためには、暗くなりそう・寒そう・ジメジメしそうという大きなデメリットをクリアしなければいけません。

 

例えば、たとえ日当たりが悪いと分かっていても、どうしてもリビングを南につくりたいとお考えであれば、リビングを吹抜けにするという解決策があります。

 

1階の窓に光が射し込まないのであれば、より高い2階の窓から光を採り込めばいいからです。

 

また、リビングの位置を南にこだわらないのであれば、リビングを南ではなく北に配置し、そのリビングの南面に大きな窓をつくるという解決策もあります。

 

南側に建つ隣家から距離が遠くなれば、南からの光をたっぷり採り込むことが出来るからです。

 

このように、土地が持つデメリットを解決することが出来る手段が『設計』であり、その土地に合わせて間取りを考えることさえ出来れば、たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、明るく開放的な住まいをつくることが出来ます。

 

もちろん、プライバシーも完璧に確保しながらです。

 

ということで、ただ単に、日当たりが悪そうな北向きの土地というだけで、この土地を選択肢から外してしまわないようにしていただきたいと思います。

 

土地選びで“価格が安い”ということは、とってもとっても大事なことですからね!

 

それでは、、、!(^^)!