2階建住宅で気を付けるべきこと
こんにちは。
「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。
一般的に多くの方が、敷地の大小に関係なく2階建て住宅を建てます。
その理由は、「平屋が高い」という思い込みがあること、また、住宅会社もそう思っていること、そして「平屋には広い敷地が必要だ」という思い込みがあるからです。恐らく、不動産屋さんですらそう思っていると、思います。
しかし、決して平屋は高いわけでもなければ、広い土地が必要なわけでもありません。
それゆえ、弊社では、可能なら平屋を建てることをオススメしているのですが、とはいえ、あなたが家を建てようと思っている土地が、充分な広さがない場合や、あるいは、2階建てにした方が良い理由がある場合などは、2階建てにせざるを得ないので、今回は、その場合の注意点について、お伝えしていきたいと思います。
少し前のブログで、平屋についての内容をいくつかあげていますので、またお時間ある時に見てみてくださいね。一緒に読んで頂くことで繋がってくることが多々出てくると思いますので!(^^)!
まず、2階建て住宅の一番の問題点は、“リビングダイニングが汚くなりやすい”
ということです。
理屈は簡単で、子供たちや旦那さんが、リビングダイニングに荷物を放置するから。
お子さんをお持ちの方は、深くうなずかれるのではないでしょうか。
毎日のちっさなイラッだったりしますよね。
2階建ての家では、基本的に、寝室も子供部屋も2階につくります。
そして、納戸やウォークインクローゼットなども2階につくります。
しかし、2階につくる部屋や収納は、思っている以上に使い勝手が悪いものです。
いちいち行き来するのが面倒くさいからです。
また、小さな頃の子供たちは、お母さんの近くであるリビングやダイニングでずっと過ごしますし、寝る部屋も、しばらくは親と一緒であるため、基本的に自分たちの部屋を使うことがありません。
お母さんの気配が感じられない場所で過ごすのは、子供にとって不安なことですしね。
大人は新しい家が出来ると、“新たな気持ちで“と思うことも多くはあると思いますが、子どもも一緒かと言うと決してそうではないですよね。
新しい家だからすぐ一人で寝られるようになるのかと言うと、それも違いますし一緒に寝てみたいと思う方が多かったりするかもしれませんよね。
その結果、子供部屋にあるべき荷物がすべて子供たちのいつも過ごすリビングに存在し続けることにつながってきます。
また、子供に限らず、旦那さんや、あるいはあなたでさえも、いつも使うものやいつも着る服は、リビング付近に置くようになるのではないでしょうか?
それこそ、いちいち2階まで服を取りに行くのは面倒くさいことですからね。
帰ってすぐやると言う習慣が付いていたら、違うのかもしれまんが。
これらの結果、あっという間に溢れた荷物で、リビングやダイニングテーブルに散らかり、服はいつも使うバッグなんかもダイニングチェアーに置かれます。
そして、更には食事をリビングでとるとなると、さらにリビング付近が散らかっていく、という負のスパイラルに陥っていくわけですね。
よほど、あなたの性格が、こまめに片付けをすることが苦じゃないか先ほど言ったように大人も子どもも習慣化されていない限りは…。
✔大事なのは、コストを上げずに解決すること!
では、どのようにしたら、これは解決できるのでしょうか?
この問題を解決する手段として、1つに1階に「和室」をつくるという選択肢があります。
もう1つ部屋があれば、そこに子供の荷物だけじゃなく、服やバッグなども置いておくことが出来るからです。一つの部屋は家族の共有のスペースとして考えていく方法です。
ただ、1階に和室をつくれば、その分面積が大きくなってしまい、必然的に家のコストは高くなります。
仮に和室の広さが6帖だとしたら、180万円〜200万円といった感じでしょうか。
つまり、お金さえ掛ければ、どんなことも解決出来るのですが、その解決策は本当に正解なのでしょうか?
言い方を変えると、200万円余分なコストを掛け、それを住宅ローンでまかなうとしたら、金利も含めると240万円ものお金が自由に使えなくなってしまうと言うわけですからね。
また、別の違う角度で見ると、家族みんなで行く1回の旅行にかかる費用が40万円だとしたら、6回程度の思い出づくり(人生にとって貴重な経験!)を紡いでしまうという風にも考えることも出来るのでは、ないでしょうか。
残念ながら、今、旅行は縁遠くはなっていますが…。
それゆえ、まずはこの部分のコストを上げずに解決する方法を考えなければいけません。
それは、敷地によって異なるため、一概には言えませんが、もし和室をつくるだけのゆとりが敷地にあるのなら、子供部屋か寝室を1階につくったらいいかもしれないし、同時にファミリークローゼットを1階につくったらいいかもしれません。
あるいは、土地が狭く1階にリビング以外に部屋をつくるのが難しい場合は、収納のつくり方を工夫すると同時に、2階につくらざるを得ない子供部屋を
ずっと使いやすく出来る工夫がないかを考えてみてもいいかもしれません。
いずれにせよ、建築する上で、家のコストが上がらないようにしつつ、その工夫を見いだすことが大切だと考えます。
これが出来れば、たとえ2階建ての家であろうとも、リビングダイニングが散らかりにくい家にすることも出来ると思います。
もちろん、それでも片付けはしないと汚くはなってしまうのは変わらないですけどね(^-^;
片付けの手間を減らすという意味合いで、考えて頂くとより考えやすくなるかもしれません。ずっと生活していくわけですからね。
ということで、どうしても2階建ての家を建てざるを得ない場合は、まずはリビングダイニングの片付けやすさを実際の暮らしを想像しながら考えてみていただきたいと思います。
それでは、、、また次回!(^^)!