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間取り 2021.06.24

開放感が出る家、出ない家

 

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

 

家の間取りを考える時、まずイメージがしやすいのは、みんなが集うところでもあるリビングダイニングではないでしょうか?

 

そして、家を建てる誰もが、ほとんどの時間を過ごすこのリビングダイニングキッチンを明るく開放的な空間にしたいと考えますよね。

 

そして、そのために出来るだけリビングダイニングを広くつくり、採光が確保出来る方位に大きな窓をつくり、その窓の向こうにゆったりとしたウッドデッキや庭をつくりたいとも考えませんか?

 

しかし、果たしてこの計画通りに出来上がった家の現実は本当に明るいのでしょうか?そして、開放感にも溢れる空間でしょうか?

 

その答えは実は「No!!」なのです。

驚きですよね。

その原因になっているのは、カーテンなんです…

 

と言うのは、まず明るい空間にするためには、窓から入ってくる光を

遮らないようにしなければいけません。

そして、この室内に入ってきた光を拡散させなくてはいけません。

 

それゆえ、視線を遮るためのカーテンを設置しなくていいようにすることが、明るい家にするために欠かせない要素となります。

 

また、開放感が感じられるかどうかは、もちろん、広さも関係ありますが、

それだけではなく、空間に奥行きが感じられることも大切な要素となります。

 

つまり、視覚的に広がりが感じられるかどうかということが、重要になってくるということです。

 

鍵を握るのは「プライバシーの担保」

 

しかし、視線を遮るためのカーテンをしなくていいようにするには、リビングダイニングが周囲から丸見えにならないようにしなければいけません。

また、それと同時にリビングから続く庭も周囲から丸見えにならないようにしなければいけませんよね。

 

そして、これらが実現出来ればリビングにたくさんの光が射し込んでくるのですが、次はその光を全体に拡散させなくてはいけません。

 

それゆえ、壁紙をはじめとした室内に使う材料は、基本的には“白”で統一することをオススメしています。

最も光の拡散効果があるのが白だからです。

 

また、開放感を出すために、天井の高さだけを上げようとしてしまいますが、実は天井の高さだけを上げても、それほど開放感が上がるわけではないのです。

 

ましてやカーテンがずっと閉まったままでは、視覚的な広がりを感じにくく、逆に閉塞感を感じやすくなってしまうのが分かると思います。

 

 

そうならないためには、例えば、天井の高さと室内のドアや窓の高さをそろえる方が、遥かに空間に奥行きが感じられるようになります。

 

視線が高い位置に向くし、天井が続いていることで抜け感が出るからです。

また、窓から入る光量も増える上、天井付近まで光が拡散し、より明るい空間が実現出来ます。

 

大切なことは、実際暮らしてみるとどのようになるのかを設計の段階で想像してみることです。

 

難しいことかもしれませんが、この想像してみることはとっても大切なことです。もちろんそうする中で想像しにくい部分があった場合は、担当の方に聞いてみることも良いと思います。

また、ここ最近は、CADを使ってプランの説明をすることが当たり前となっているのでイメージしやすいですし、近隣に建つ家などもCADに入力してもらいで、光の入り具合や眺めなども確認すると、よりイメージが湧きやすいと思います。

 

※CAD…建物や構造物などの建築物の立体を平面図・立面図・断面図、あるいは透視図等の図面として表現するもの。技術者の専門領域に応じて、意匠、構造、設備などの図面群が存在し、それらの図面を作成するソフトウェアを建築CADと呼ぶ。図面は設計行為の成果物であるが、建築CADのレベルも製図をするだけのものから、より専門的な検討、解析、シミュレーションなどを含んだ高度なレベルまで存在する。(ウィキペディア参照)

 

建ってから「しまった!!」と思うのでは取り返しがつきません…

ですから、そんな後悔をしないためにも以上のことに留意しながら

間取りを考えていただければと思います。

 

それでは、、、!(^^)!

 

ご相談もお待ちしています!