表と裏を使い分ける
こんにちは。
「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。
「平屋って高くないですか?」とか、「●●(住宅会社名)さんの家ってカッコイイけどやっぱ高いですよね?」と同じくらいよく受ける質問が、「白い壁って汚れませんか?」です。
もちろん、外にさらされている以上100%汚れるので「普通に汚れますよ」とはお答えするのですが、そこをもう少し掘り下げてみると一番気になることは、「汚れた時、不細工にならないのか?」ってことだと思います。
今回は、この点についてお伝えしていきたいと思います!
やっぱ白い家が一番カッコイイですよね。どんな風景にも映えますし、明るいイメージを持ちますよね。
出来ることなら白にしたいけど、どうしようかと迷っている方は、これから乙宛てすることをぜひ参考にしていただければと思います。
では、まず弊社の家をご覧いただくと、共通したことがあるのですが、それはご存じですか?
そうです。基本的に「正面に窓がない」ことです!
では、これってなぜだと思いますか?
デザイン重視?と最初はお感じになるかもしれません。
ですが、実はそれだけではありません。(もちろんデザインも重視していますよ!(^^)!)
この理由は外壁を汚さないようにするためです。
単純に、外壁汚れの一番の原因が「窓」だからです。
でも、ここで勘違いして欲しくないことは、ホントは必要なのになくしたいからという理由で窓をなくしているのではなく、なくしてもいいように間取りをちゃんと考えているということです。
また、同時に窓以外のものも、正面からなくなるようにも工夫しています。
例えば、換気扇の外部カバーです。
カバーの上に溜まった土埃が、窓同様に雨によって垂れて流れてくるし、カバー下からは、カビを伴ったドス黒い汚れが発生します。
エアコンも正面側につけてしまったら、室外機と室外機までの外部配管がモロに見えてしまうので、とてもこれは不細工です。
(配管は軒天同様に、蜘蛛の巣の絶好の餌食になっちゃいますしね)
このように、片端から外壁を汚してしまいそうなモノをなくすことで、そもそも汚れが付着しにくい家にしているというわけです。
突起物さえなければ、雨が降った時、一気に外壁の汚れを洗い流してくれるわけですしね。
✔︎この理論の弱点
でも、この方法にも1つ弱点があります。と言うのは、外壁を汚れにくくするためのもう1つの選択肢である“タイル”には出来て、この方法には出来ないことです。
それは、家全面を汚れないようにすることは、不可能だということです。
エアコンにしても、換気扇にしても、どこかには必ず必要なわけですからね。
(因みに、タイルだと全面汚れにくくは出来ますが、重厚感が半端なく出るので、そもそも家の雰囲気がかなり変わりますし、値段も高額になります)
このような理由から、設計する時には家の表と裏の使い分けをしなければいけないと考えています。
つまり、汚したくない表面ではなく、汚れてもそう気にならない裏面に細かい部材をまとめて設置するように間取りを考えていく、というわけです。
玄関の横にエアコンの室外機があると、なんかだか不細工に感じませんか?
また、玄関ドアと同じ方向に勝手口ドアがあるのもそもそもおかしいと思います。
本来裏口である勝手口が表口である玄関と同じ方向にあるということは、家の正面にゴミが並んでしまいますよね。
こういったことは、少し想像してみて考えてみると分かることなのですが、配慮をせず、間取りをつくってしまうとあっさりこんな家が出来上がってしまうのもまた1つの現実です。
そして、これらの部材が問答無用で外壁を汚し、家を薄汚くしていってしまうというわけです。
結論としては、弊社では外壁を汚れにくくしつつ、同時に、不細工には汚れないようにしているので、汚れそうという理由で白にするかどうかを悩んでいるのであれば、思い切って白を使っていただければと思います。
白と木の組み合わせは最強にカッコイイですよ!
それでは、、、!(^^)!
ご相談もお待ちしています!