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デザイン 2021.02.18

昼も夜も大切な「光」

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

今回は、“光”についてです。

光一つで、例え同じような部屋でも雰囲気が変わるのをモデルハウスなどに見学に行くと、感じたりされたことはないですか?

もう少し、家づくりを踏み込んで考えていきましょう。

以前は、部屋ごとに、天井の真ん中にこういったシーリングライトと呼ばれる大きな照明器具を付けるのが主流でした。↓

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この器具の良いところは、寝る時に常夜灯(別名豆球)に出来ることであり、真っ暗の中寝るのが怖い人にとっては非常に嬉しい機能だったりします。

夜中、トイレで起きた時も真っ暗じゃないから、安心して行けそうですしね。

しかし、この器具はデザイン的な面で言うと、決してカッコ良いとは言えないことから、近年は、この器具に変わってダウンライトと呼ばれる天井埋め込み型の小さな照明器具を数多く設置し、また、間接照明を随所に使用することが主流となってきています。↓

 

 

そして弊社でも、ダウンライトを主に使うことが多いのですが、意匠性を高めるために、バランスを考えて器具を配置することはもちろん、部屋や場所によって設置する場所に気を付け、より過ごしやすい空間になるよう工夫をしています。

例えば、寝る時は上を向いて寝るため、基本的にはベッドの真上に器具をつけないようにしています。

それは、シーリングライトなら常夜灯(別名豆球)に出来るので問題ないですが、ダウンライトは、たとえ調光機能をつけたとしても、どうしても常夜灯(別名豆球)よりも明るくなってしまいます。そうすると、睡眠の妨げにもなってしまいます。

また、リビングについても、次のような理由からよく考えて照明を配置すべきです。

太陽の光もそうですが、テレビに照明の光が直接当たると、反射して画面が見にくくなってしまうからです。

こういった理由から、それぞれの部屋ごとにも照明器具の使い分けや配置への工夫をしなければいけなません。ダウンライトの設置位置を工夫したり、あるいは、別の器具で光を補助的に補ったり、あるいは、間接照明を使ったり、という風な工夫です。

 

日中も場所に応じて光の採り方に工夫が必要

そして、この光に対する配慮は、夜だけじゃなく日中においてもすべきことです。

例えば、寝室は文字通り、「ただ寝るだけの部屋」であるため、基本的には太陽が出ている間は使うことがありません。

そしてそう考えると、そもそもこの部屋を日当たりが良い位置に配置する必要はないですよね。

また、子ども部屋に至っても、日当たりが良い南に配置し、しかも大きな窓をつくってしまうと、太陽の光が強くなってしまいます。

そうなると、自分の部屋で勉強しにくくなるということもあるかもしれません。大人でもそういう部屋だと、長くは居にくいですよね。

そう考えると、子ども部屋も無理に日当たりが良い位置に配置する必要はないですよね。

もっと言えば、子供たちはいずれ出て行くことになので、そうなった時は物置として使うことになるかもしれませんしね。

他方、一般的にですが、日当たりを良くした方が良い場所がなぜか日当たりが悪い場所に配置されていませんか。

例えば洗面室やランドリールームといったスペースです。

最近は、アレルギーもあってか、外干しよりも室内干しを希望される方が増えていますが、そうなれば、ランドリールームは出来るだけ太陽の直射日光が当たる場所に配置した方がいいですよね。(直射日光が当たれば、除菌効果もありますしね。)部屋干しでも、乾きが早いのは嬉しいですよね。何しろ洗濯は毎日のことですしね。

 

この他、一番過ごす時間が長いリビングは、一番日当たりを良くしたいと誰もが考えます。そして、その実現のためにリビングを一番日当たりが良い南に配置し、その南面に大きな窓を設置しがちです。でもその窓のほとんどが、カーテンが閉じられた状態になってしまいます。

その理由は、外(人)から丸見えになってしまうからです。

 

また、日が入ってき過ぎて暑い、紫外線で家が傷んでしまう、光がテレビに反射して見にくい、防犯的に、などそういった理由なのかシャッターまで閉めいるお家も見かけませよね。

これでは、光が室内に入ってこないし、なんのために大きな窓を設置したか分からないですよね。せっかく作った窓、とても残念です。

ですから、日中の自然光も、直接的に採り込むべき場所と間接的に採り込むべき場所を見極めて、敷地条件に合わせて間取りを考えるようにすべきです。

そうすることによって、昼間も夜も非常に過ごしやすいお家が出来上がるというわけです。

「光」は心地いい暮らしをするために、最も大切な要素と言っても過言ではありません。

それゆえ、昼も夜も大切な「光」を心地よく感じられるような住まいを意識しながら、上手に工夫し、間取りを考えましょう。

 

それでは、、、!(^^)!