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間取り 2021.02.27

日当たりに難がある土地の家づくり

 

こんにちは。
「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。本日2回目のブログ。ご覧いただきありがとうございます!

天気がよく小春日和を思わせる暖かい日が続いたかと思えば、いきなりコートが必要なほど寒くなったりと、何だか分かりにくい天気が続いていましたね。四季によってもちろん太陽の動きも変わってきます。こういった太陽の動きを家づくりでも味方につければ、快適な住まいが作れます。
そんな中で、今回は日当たりに難がある土地での家づくりです。
一緒に考えていきましょう。
例えば、下記のように南に2階建ての家が建っている土地に家を建てるとしたら、一般的には、日陰部分を避け、日なた部分に家を建てるように計画を立てます。

 

そして、この図のように2階建住宅を建てざるを得なくなってしまいます。ですが、果たして、このような土地では、その選択肢しかないのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。


この図面のような感じで家を建てた場合、
・外構工事費用が高額になってしまう・・・
・いつも過ごす場所が薄暗くなってしまう・・・
・住んで半年もしたら生活感満載のお家になってしまう・・・
・洗濯・片付けに手間がかかってしまう・・・
といったデメリットをかかえてしまうかもしれません。では、なぜそうなってしまうのかについて、これらについて具体的にお伝えしていきます。

✔︎外構工事費用が高くなってしまう・・・
日陰を避けて家を建てるとなると、その日陰部分にも外構工事をしなければいけなくなるため、単純にその分外構工事費用がかさんでしまいます。
しかも、この場合、日影部分の工事費用が高くなりやすく、想像以上に外構工事費用がかさんでしまうことになります。
というのも、リビングの窓から見える景色が、南に建っているお家の裏側(北側)となるため、勝手口やゴミ箱や給湯器や室外機などが並んだ汚い裏側を見なくていいように、 庭を美しくコーディネイトしたり、目隠しの為の植栽をしたり、塀のデザインにこだわらざるを得なくなるからです。
結果、あっという間に、当初の計画より100万円以上足が出てしまうことになります。外構工事も家を建てる上で不随する費用ですので、この部分にも目を向けなければいけません。

✔︎いつも過ごす場所が薄暗くなってしまう・・・
また、それだけの外構工事をする予算がない場合、殺風景な仕上がりの庭になってしまうのですが、そうなれば、この南に建っているお家の裏側しか見えないリビングの窓となってしまい、ずっとカーテンを閉めた状態にせざるを得なくなってしまいます。
結果、カーテンによって光が遮断され、家の中が薄暗くなってもしまいます。
そうなると、一日中照明を付けているという状態です。

✔︎住んで半年もしたら生活感満載のお家になってしまう・・・
このような土地に建てる家に限らず、2階建て住宅の大半は、子ども部屋が2階につくられていますが、果たして、子供たちは自分の部屋を上手く使えるのでしょうか?
もし、上手く使ってくれなかったとしたら、子どもたちの荷物は、いつもリビングやダイニング付近に散乱している状態になることが想像できます。
そして、やがて、片付けてもキリがない状態にすっかり疲れてしまい、いつも散らかった生活感満載の家になってしまいます。
これでは、せっかく新しく建てたのにもったいないですよね。

✔︎洗濯・片付けに余計に手間がかかってしまう・・・
また、先程お伝えさせていただいたように、リビングやダイニング付近に存在する荷物の大半は子供たちのものです。
片付ける習慣が付いていれば違うのかもしれないですが、毎日というのも子どもにとっても難しいですよね。
となると、リビングダインングを出来るだけ美しい状態を保つことが出来るかどうかは、子供たち(特に小学校低学年頃までの小さいうち)が、がカギを握っていると言っても過言ではないわけです。いつも過ごすリビングがキレイに保ちやすくなると、片付けや掃除にかかる手間も必然的に減ることになりますよね。
また、2階建て住宅の最大の難点が、洗濯動線が悪くなりやすいということです。
というのも、1階の北に位置する洗面脱衣室から、2階の南に面するベランダまで重い洗濯物を運んで行くのが基本的な動線となるからです。
つまり、『最短の動線』が確保しにくくなり、それどころか真逆の『最長の動線』で作業することになるというわけです。
必ず毎日しなければいけない家事であるにもかかわらずです。
しかも、取り込んだ洗濯物を、再び1階まで持って降りてたたみ、再び2階の収納まで運ぶようになるとしたら、決して効率が良い動線とは言えないですよね?

こういったことは、それまでアパートのような1フロアで住んでいた方は特にかもしれませんが、実際に住んでみて初めて気が付くことが多いです。
しかし、家を建てる前に、これらのことを知っておくことが出来れば、そして、設計によってそうならないように出来れば、効率のいい家事動線をつくることも出来るし、明るい家にすることも出来るし、片付けやすい家にすることも出来ますよね。そして、外構工事で予算をオーバーすることもなくなります。

なので、いい家を建てるために、どんな家にしたらいいのか?という漠然としたことだけではなく、土地の選び方や土地の活用の仕方、また家の建て方や工夫についても考えていただくと、失敗しない家づくりが出来ますよ。
それでは、、、!(^^)!