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間取り 2021.03.01

面積と数に比例しない明るさと開放感

 

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

家を建てる誰もが、『明るくて開放的なお家にしたい』と思いますよね。そして、パッと思いつくことの一つに窓を多く作るということが浮かんでくると思います。そのため、窓を出来るだけ多くして明るい家にしてほしいということも設計の方にあげる要望の一つにあるかもしれません。

しかし、実は、残念なことに明るさや開放感は、窓の大きさや数には比例せず、結果的に思っていたより薄暗く昼間から照明に頼らなくてはいけない家になってしまうこともあります…

もちろん、その理由は、フルタイムでカーテンを閉めておかないといけないからです。そのため、イメージ通りの明るさや開放感を実現するためには、常時カーテンが必要になってしまう窓はつくらないように心がけながら設計しないといけません。

フルタイムでカーテンをする必要がない窓をつくることが出来れば、やみくもに窓を増やさなくても、充分な光を家の中に採り込むことが出来ます。

結果、カーテンにかかるコストを大幅に削減することも出来るし、同時に窓にかかるコストも大幅に削減することが出来ます。

具体的に言うと、窓の平均価格が1本あたり4万円だとしたら、窓を10本少なくすることが出来れば40万円ものコストがカット出来ます。

さらに、それらの窓全てにカーテンがいらないとしたら、さらに40万円前後のコストもカットすることが出来ます。

つまり、合わせて80万円ほどの費用が違ってくるというわけですね。

また、窓が少なくなれば、その分、家の断熱性能がアップします。

いくらサッシやガラスの性能が上がったとはいえ、断熱材が入っている壁の方が、断熱性能が高いからです。

さらに、窓が少なくなれば、家の外観を美しく保ちやすくなります。

外壁を汚す最大の原因は、以前も取り上げた様に、窓か流れる垂れジミだからです。

そして、道路から見える面や玄関ドアの面といった家の顔となる方角の窓が少なくなれば、長い間、家の印象を美しく保てるとも言えますよね。そして、その結果、外壁の塗り替え周期が長くなり、それにかかるメンテナンスコストまでもカットすることが出来ます。

窓が少ないことによる隠れメリット

そして、窓が少なくなると、室内側にも大きなメリットが生まれます。

というのは、窓が少なくなれば必然的に壁の面積が増え、壁の面積が増えれば、収納の棚を、よりたくさんつけることが出来るからです。

つまり、単純に収納量が増えるというわけです。

多くの方が、収納の多い少ないは、床面積によって決まると思い込んでしまっています。

しかし、床面積を広げれば、一見、収納出来る場所が増えたような気がしますが、それに連動して家のコストも増えてしまいます。

その点、壁面積を増やせば、床面積を増やすことなく、イコール家のコストを一切増やすことなく、収納出来る場所が増えることになるというわけですね。

いかかでしたか?

明るくて開放的な家をつくるために大事なことは、大きな窓を作ったり、数を多くするのではなく、正しく窓の役割を果たすことの出来る窓を作るということです。

そして、それさえ出来れば、コストをもカットしながら、明るくて開放的な家と風通しのいい家を実現することが出来ます。

また、家の景観も美しくなり、さらにはプライバシー性と防犯性も高くなりますよね。もっと言うと、家の断熱性能も高くなるし、家の収納もより多くなるのです。

窓が少ない分、窓の掃除にかかる手間も省けますしね。

良いことばかりなのです。

ということで、家づくりをする時には、窓の役割についてもよく考えながら、間取りと外観の設計をしていただければと思います。

ご相談もお待ちしています!

 

それでは、、、!(^^)!