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間取り 2021.05.14

平屋の魅力 その3

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

 

「60歳を超えたお客様がいらっしゃった場合、住宅会社はよく2階建てではなく平屋をおすすめします。

一方で、30代のお客様がいらっしゃった場合、住宅会社は当たり前のように平屋ではなく2階建てをおすすめします。」

 

これは一見、そのお客様に合わせた合理的な提案のように感じるかもしれません。

 

しかし、この提案は、本当に正しい提案といえるのでしょうか?

 

みなさんは、どうお考えになりますか?

 

というのも、30代の人だってやがて60代になるので、それなら先のことまで見通した間取りにしている方が合理的だからです。

 

歳をとってから、1階の部屋や収納不足を理由に1階に増改築工事をすることになれば、大切な老後資金をたくさん失うことになりかねませんよね。

 

 

 

今のことだけを考えないこと

 

では、なぜ住宅会社はそのような提案をしてしまうのかと言うと、お客様だけじゃなく、住宅会社もどうしても今のコトを中心に間取りを考えてしまうからです。

 

若いうちは階段の昇降もどれほど苦じゃないし、親は子供たちにプライベート感たっぷりの個室をという思いや、家といえば2階建が普通的な先入観が頭の中に刷り込まれてしまっているから、仕方ないのですがね。

 

とはいえ、現実は、2階をつくっても小さな子供たちは自分の部屋を使いにくいし、近い将来、進学や自立によって子供たちは家を出て行くことは、ほぼ間違いありません。

 

そして、歳をとれば階段の昇降が確実にしんどくなるのも事実です…。

 

 

 

ランニングコストまで考慮した提案が大切

 

また、このランニングコストについても充分目を向けておかないといけないのですが、家を建てる時、どうしても最初にかかる建築コスト(イニシャルコスト)ばかりに目を向けてしまいがちです。

しかし、家は、基本的には生涯維持し続けていかないといけないので、ランニングコストにもしっかりと目を向けなければいけません。

 

手痛い出費を重ね続けていってはいけませんからね。

 

つまり、生涯ローンでもある光熱費はもちろんのこと、家と土地の両方にかかる固定資産税、それから外の部材の劣化を防ぐための修繕費用、そして、数十年後必要になるであろう増築や改築といった費用のことです。

 

これらを踏まえて考えてみても、『平屋』は非常に合理的な考え方です。

 

平屋にすれば、全ての部屋と収納が1階に集約されているため、老後になっても部屋や収納不足に困ることもありません。

それゆえ、将来増築する必要がありません。

 

また、2階に上がる必要がないので、足腰が弱くなってしまった時も、掃除や洗濯のためにいちいち階段の昇降をする必要もありません。

 

さらに、平屋にすれば、メンテナンスとして行う外壁などの塗り替え工事の際も、外部足場を組む必要がないため、それにかかるコストも抑えることが実は出来ます。

 

つまり、歳をとっても住みやすいだけじゃなく、歳をとってからの出費を最小限にしてくれるのが『平屋』というわけです。

 

ということで、もちろん今のことも大切ですが、今だけじゃなく、ずっと先のことも見据えながら家づくりをしていただければと思います。

 

では、次回も、また違った視点から平屋の魅力について引き続きお伝えしたいと思います!

 

お楽しみに!それでは、、、!(^^)!