間取りは土地で決まるもの
こんにちは。
「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。
梅雨があけると、毎日のように熱中症警報がでるほど、カンカン照りの日が続きますね。
四季の日の当たり方も土地の方位によって、大きく変わってきます。
つまり、一年を通して快適に過ごすためには、その土地の特性を生かす必要がります。
今回はそういったところにも、焦点を当てて、お伝えしていきます。
例えば、あなたが家を建てる土地が、東が道路に接している間口11m×奥行き16.5mの55坪の土地で、その南に2階建の家が建っており、そのせいで敷地の半分ぐらいまで日陰になっているとします。
半分も日陰であれば、相当工夫がいりそうだな‥とまずは思われると思うのですが、ではどのようなお家を建てれば、快適に暮らせるでしょうか?
また、南だけじゃなく西と北にも家が建っており、周囲を家に囲まれているとしたら?
一層間取りの工夫がいることが予想されますよね。
一般的には、この場合日陰になっている所を避けて家を建てようとします。
つまり、陰になっていない部分にだけ家を建てようとするため、必然的に2階建ての家になるということです。
そして、1階の日光が入ってくる場所には、リビングや和室をつくり、日が当たらなくていい場所には、お風呂や洗面やトイレといった水回りを配置するという間取りです。
また、2階には寝室や子供部屋といったプライベートルームを配置し、出来るだけ、全ての部屋を日当たりがいい南に配置しながら、さらに南向きのベランダをつくるのではないでしょうか。
さらに、道路面である東からも朝の光がたくさん採り込めることから、東にも大きな窓をつくり、東と南からたくさんの光が採り込めるようにすると思います。
これが、この土地に建つ、最もポピュラーな間取りです。
ですが、残念ながらこのポピュラーなお家は、実際住んでみると、様々なデメリットを痛感することになるかもしれません。
例えばですが、1階のリビングにつくった南側の大きな窓から見える景色は、「すぐ南に立ったお家の裏側」です。
つまり、エアコンの室外機や給湯器、換気扇によって汚れた外壁やゴミが並べられた勝手口などを眺めながら暮らすことになります。
それゆえ、そうならないようにと、隣との境界に目隠しを設置することになります。
そうしないとカーテンも開けられないので、家の中が薄暗くなってしまい、せっかくつくったウッドデッキも使いにくくもなります。
では、道路面につくった東側の大きな窓はどうでしょうか?
これらの窓からは、光もたくさん入ってきますが、同時に視線もたくさん入ってくるため、カーテンを開けることが出来ません。
そのため、これも光が遮られ家の中が薄暗くなってしまう原因になります。
また、2階につくった子供部屋は、果たして小さな子供たちにとって使いやすいのでしょうか?
と言うのは、年齢にもよるかもしれませんが、子供たちはお母さんの近くで居たいものだし、散らかしたおもちゃを片付けることもままならない子供たちが、さらにそれを自分の部屋に持って行くとは考えにくいですよね。
(片付けが出来ないのは、年齢に関係はないのかもしれませんが…(^-^;)
子どもの年齢、兄弟がいればその年齢差に応じて柔軟に使える部屋であれば、良いのではないでしょうか。
そして、その結果リビングやダイニングに荷物の全てが集中してしまうということが予想されます。
そのため、片付けしにくい家にもなりますし、同時に掃除もしにくい家とも言えてしまいます。
この他、避けた日陰に出来た余白もそのままというわけにはいかないので、外構工事が必要です。この外構費用も資金計画の考えていかないといけないことになります。
ざっとですが、こういったことがこのお家を建てた場合、考えられることです。
もちろん良い面もありますが、一般的な考えで建ててしまうと、こういうことが起きやすいと思って頂けたらと思います。
では、次回は、この土地にはどのような家を建てることができるのか?また、どうするべきなのか?
を全く違う視点でお伝えしていきたいと思います。
この土地の可能性をより引き出す家づくりの考え方です!
それでは、、、!(^^)!
お楽しみに!