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間取り 2021.08.24

南向きという選択肢

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

 

例えば、洗面脱衣室を南向きでつくれば、様々なメリットを享受することが出来ます。

 

・洗面にたくさんの日光が射し込むため、明るく清々しい場所で朝の身支度が出来る。

 

・洗面にたくさんの日光が射し込むため、洗面がジメジメしにくい。

 

・洗面にたくさんの日光が射し込み、ひんやりなりにくくなるためブルブル震えながらお風呂に入ることも着替えたりすることもなく、ヒートショックにもなりにくい。

 

・そのまま洗濯干し場に出られるため、洗濯物を干す時の作業がとっても楽。

 

・外干しをせず、室内干しをする方でも、日光を当てて乾かすことが出来る。

 

などなど。

 

それゆえ“洗面は北”という考え方に縛られることなく家づくりをしていただくことも弊社ではオススメしています。

 

 

しかし、この考え方は一般的ではないため、ほとんどのお家が真逆の北向きとまでは言わなくても、暗くてジメジメしてしまいそうな場所にこの洗面を配置しています。

 

そして、朝から電気をつけないといけない場所で、身支度をすることが当たり前となってしまいます。

 

いつもジメジメするため、そこに置いてあるものが湿気でふやけてしまいます。

 

寒くなりやすく、ブルブル震えながらお風呂に入らないといけないし、また震えながら着替えないといけなくなってしまいます。

 

とっても勿体ないですよね?

 

このように洗面を北につくってしまうと、前者とは真逆で“暗い、寒い、ジメジメ”というのが三拍子そろったお家になってしまいやすいのです。

 

それに加えて、もう1つ不便さを手に入れてしまうことにもなります。

 

 

ちょっとした心の余裕を持つ工夫

 

それは、洗面を北につくった場合、洗濯物を干しに行く距離が必然的に長くなってしまうと言うことです。

 

例えば、洗濯を干す場所が2階のベランダだとしたら、1階の一番北から2階の一番南まで重たい洗濯物を持ち運びしないといけません。

 

また、流石にそれは面倒だからと、1階に勝手口と干し場をつくった場合も移動距離は短くなるものの、これはこれで干す作業を外でしないといけなくなるため、寒さや暑さに苦しむことになるし、身なりにも気を配らないといけないといった様な別の問題が発生してしまいます。

 

さらに、洗濯は取り込んで片付けるところまでが一連の作業と言っても過言ではないので、2階のベランダに洗濯物を干した場合、再び1階に洗濯物を下ろしてきて、洗濯物をたたみ、再び2階にたたんだ洗濯物を片付けに行くという非効率な作業を強いられる可能性もあります。

 

子どもが小さいうちは、子どもの様子を見ながら作業したいですし、2階で夜な夜な1人洗濯物をたたむのもなんだか寂しいと言うか虚しいですからね。

 

1階の勝手口を出たところにある干し場から洗濯物を取り込む場合は、リビングと干し場を何度も往復しないといけなくなるでしょう。

 

外に出て作業する分、先程お伝えしたように暑さや寒さに苦しむことになるし、身なりにも気を配らないといけないですしね。

 

特に冬場の雪が降った時は、勝手口から出るのも一苦労で、さらには足もびちゃびちゃという結末。それが、毎日となると…想像するだけでも辛いですよね。

 

一般的には、居室は南につくるものだという思い込みがあるため、洗面やキッチンなどはどうしても北に追いやられがちになってしまいます。

 

しかし、このセオリーにならって間取りをつくってしまうと、先ほど言った様に暗くて寒くてジメジメした洗面になり、また家事動線があまり良くない家にもなります。

 

そして、大なり小なりこういったストレスが毎日の家事に不随してしまうと、モチベーションも下がってしまいますし、心の余裕にはほど遠いですよね。

 

もちろん、どんな土地でも、洗面を南向きでつくることが出来るわけではありません。

どこに自分たちのこだわりを置くかにはなるのですが、あなたが冒頭のような洗面脱衣室がいいなぁとお考えであれば、土地探しの時から少し頭に入れて家づくりを進めていった方が良いかもしれません。

 

どんな土地でも同じような間取りの家がたくさん建っています。

 

けれど本当は、間取りは土地によって全く違うべきものです!

 

それでは、、、!(^^)!