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デザイン 2021.09.12

大多数が正しいとは限らない


こんにちは。
「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

家は持つべきものの、そこに掛けられる予算はあなたが想像しているよりも、 遥かにに少ないのが現実です。(そう思っていた方がよいとも言えるかもしれま せん)

それゆえ、予算設定という家づくりのスタートを間違えないことが、なにより 大切なのですが、その厳しい予算に基づいて土地を探し、家を建てるためには、 土地、家のいずれに関しても、大多数とほぼ真逆の視点を持つべきだと思って います。

例えば、大多数の方は、土地を買う時、そのエリアの中で最も高い値段の土地 を選ぼうとします。その理由は、新しく造成されており、かつ分譲地形も良く、 何より日当たり抜群の南向きの土地だからですよね。

また、大多数の方が少しでも土地を広く買おうともしますが、これも土地の予 算が上がる原因となるし同時に外構工事も高くなる原因となります。

それゆえ、土地予算を抑えるためには、この 2 つとは真逆の考え方を持って土 地探しに臨むことが重要です。

南向き → 南向き以外
形が良い土地 → 形が悪い土地
必要以上の土地 → 必要最低限の土地
といった感じです。

✔日当たりは悪くて大丈夫なのか? 土地探しで一番心配なのが、日当たりではないでしょうか?

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わざわざ好き好んで日当たりが悪い土地を選ぼうとするなんて、あまり考えら れないですよね… しかし、少しここで立ち止まって考えてみていただきたいのです。 家を建てようとする前に、日当たりが良い土地に建っている家をゆっくりと見 て回ってください。

事実をお伝えさせていただくと、日当たりが良い土地に建つ家は、決して家の 中が明るくありません。

その理由は明確でカーテンが開けられないからです。 南からの光をカーテンが遮断してしまって、奥にあるキッチンや水回りにまで、 光が届かなくなってしまうからです。

また、南からの日差しはかなり厳しいため、シャッターまで締めているお家が 数多くありますが、では、このお家は一体何のために南向きの日当たりが良い 土地を買ったのでしょうか?

一体何のために南向きに部屋を配置し、南向きの窓をつくったのでしょうか?

光をたくさん家の中に入れ、明るくて開放的な家になるはずだったのに、光は 閉ざされ、薄暗くて閉鎖的な家になってしまったら、あなたならどう感じます か?

この問題を解決するためには、その土地のメリットだけに焦点を当てて土地を 選び、間取りを考えるのではなく、その土地のデメリットにも焦点を当てなが ら土地を選び、間取りを考えていくということです。

南向きの土地であれば、窓を道路に向ければ外から家の中が丸見えになってし まうということですね。

そして、これがどのような状況を引き起こすのかを想像しなければいけません。

他方、南向き以外の土地は、外から家の中が丸見えになりにくいというメリッ トはありますが、家の中に光が十分入ってこないのではないか?という懸念事 項もあります。

ですが、南向きの土地も、それ以外の土地も全て、そのデメリットを把握し、 解決できるように間取りを考えれば、丸見えになったり、家の中が薄暗くなっ たりというような最悪の状況を避けながら、快適に暮らしていただくことが出 来ます。

とはいえ、そのためには、絶対にやってほしくないことがあります。 それは、

 

✔自分で間取りや広さを決めない

“自分で間取りや広さを決めない”ということです。 それは、家は予算と環境に合わせてつくるものであり、その提案をするのがプ ロの仕事だからです。それと一緒に思い込みももってほしくないと思っていま す。

なぜ、資金計画をするのかと言うと、それは土地や家の予算を正確に出すため でありその予算に合わせて出来ることと出来ないことについて間取りを考える 前に話し合うためです。

また、なぜ、土地の環境に合わせて間取りを考えないといけないのかと言うと、 そうしないと、先ほども言いましたが、家の中が丸見えになったり薄暗くなっ たり、閉鎖的な家になってしまうからです。せっかく建てた家が、このように なってしまってはとても残念です。

いい家であることの条件は、何より住む方が居心地よく暮らしやすいことだと 思います。 たくさんお金をかけたお家が、必ずしもそんな家になるわけでもなければ、逆 を言えば、お金をかけられないことが住みにくい家になるということに繋がる

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わけでもありません。

しかし、予算の大小に関わらず、予算と環境に合わせて設計士が提案出来なか ったお家はそうすることが出来たお家に比べて、確実に居心地も悪く、暮らし にくい家になってしまうということは言えます。

そうならないためにも、土地を探す前にまず住宅会社に資金計画をしてもらう こと、そして、土地を探す時には予算に合わせた土地を提案してもらうこと、 そして土地を決める時には、住宅会社に土地を見てもらい土地に合わせた間取 りを提案してもらうこと、この 3 つを守っていただければと思います。

間違っても、間取りや広さを自分で勝手に決めて指定してしまうということは、 して頂きたくないと思っています。 間取りは動線や使い勝手だけを考えてつくるものではありませんからね。

ご相談もお待ちしています。

それでは、!(^^)!