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デザイン 2022.01.01

家の原理原則

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

 

今回は、昔の日本家屋に比べてずいぶんと安く建てられるようになり、間取りも外観も建売住宅とそう変わらない最近の“注文住宅”についてお伝えしていきますね。

 

今主流な間取りは日本人に適しているのか?

 

建売住宅に限らず、最近の注文住宅の間取りは、完全にコスパ重視でつくられているのですが、コスパ重視でつくられたお家の間取りは、日本人の気質やライフスタイルには、とてもじゃないけど合うものではありません。

 

その理由は、密集する住宅の中で、外に向かってオープンになる家は、本当に住みやすい家と言えますか?

 

開けた方向につくった大きな窓は、外から家の中が丸見えになってしまいます。

また、中からも外がよく見えるため、よりいっそう外から見られている感が出てしまいます。

 

これじゃあ、リラックスした状態で家の中で過ごしにくくなってしまうのが想像できます。

 

奥さまであれば、ノーメイクやパジャマのままで、あるいは旦那さまであれば、パンツ一丁や上半身裸など、完全にOFFな姿で、過ごしにくくなってしまいますよね。

 

結果、本来は光量調整のために設置するカーテンを、視線の遮断を主たる目的として設置せざるを得なくなります。

そして、想像を大きく下回る明るさの中で暮らさざるを得なくなります。

 

また、そうならないようにと保険のために窓をたくさん設置しようとすると、それはそれで別の問題が起こります。

それは、耐震性が悪くなること、家の中が寒くなること、そのためカーテンが多く必要になること、外壁が汚れやすくなる問題などがあります。

また、掃除をする場所が増えてしまうことや、思っていたより収納が少ない、家具が置きにくくなるなどの問題、などなど。

窓が多くなるだけでこんなにも問題があがります。

 

つまり、窓が多くなり、その分壁が減ったことによる二次的な被害です。

 

自分自身で耐震と温熱を悪くし、かつ、余計な費用がかかり、使い勝手も悪い家にしてしまう、と言っても過言ではないですよね。

 

この他、こういったお家の特徴は、子供部屋の利用時期が限定的になってしまうこと、家が散らかりやすくなってしまうこと、洗面やキッチンといった本当は明るくしたい場所がなぜか異様に暗い場所になってしまうこと、洗濯の動線がやたら悪くなってしまうこと、など往々にあります。

これらは全て生活に支障をきたす深刻な問題ですよね。

 

住みやすい家が一番!

 

つまり、今主流となっている間取りを真似て家を建ててしまうと、絶対に住みやすい家にはなりません。

 

ここまでお伝えしてきた通り、その根本的な理由はコスパを重視した間取りだからです。

 

事実、当たり前のように子供部屋を2階につくってしまったら、子供が小さいうち家が片付きにくくなってしまお、出ていった後、例えば老後なども使いにくくなってしまいます。

 

また、当たり前のように、南向きで部屋をつくってしまったら、丸見え、日焼け、暑い、という問題も発生しますし、逆に、水周りは暗い、寒い、ジメジメしてしまいます。

 

さらに、当たり前のように2階建てにしなきゃいけないと思い込んでしまっているから、地震に弱い家になってしまい、耐震補強に余分なコスト掛けざるを得なくなってしまいます。

 

ということで、今回はこうしてはいけないと言うことを主にお伝えしていきました。

それは、家というのは、当たり前に倣って建てるものではなく、土地に合わせて建てるものです。

そして、その原理原則に沿って建てれば、とても住みやすい家になるということも言えます。

ぜひ、このことを建てる前に知っておいていただければと思っています。

 

ご一読ありがとうございました!

 

それでは、、、!(^^)!