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間取り 2020.06.09

家の良し悪しを大きく左右する窓

 

おはようございます。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

先日、子どもと一緒に行った公園で、カラスノエンドウ(ピーピー豆?)を見つけました。昔のように音が出るかなぁと思いながら作ってみましたが、中々出ず・・残念。けれど、適度な距離も保て、各々がのんびりと過ごせる公園、大人も楽しめました。みなさんもぜひ。

 

 

さて、

こちらをご覧ください。

もし、このような分譲地に家を建てるとなれば、

このように配置をして家を建てることになります。

 

しかし、このような配置で

家を建てることを前提とした場合、

北側接道の場合にせよ、南側接道の場合にせよ、

それぞれに抱える問題が発生します。

 

では、それぞれのケースで

考えてみましょう。

 

北側接道の場合

 

北側接道で、かつ3方全て家に囲まれているとしたら、

赤い波線部分に大きな窓をたくさんつくっても、

それほど光は入ってきません。

それは隣の家との距離が近いからなんです。

 

それゆえ、赤の波線部分に

大きな窓をつくることを前提とした間取りではなく、

室内に光が採り込みやすくなるように

間取りを考えないといけません。

 

そうしないと、日中ずっと光が入ってこない

リビングダイニングキッチンになってしまい、

朝から照明なしでは過ごせないような

薄暗くどんよりした家になってしまいます。

せっかくの休日の日中は外を眺めながらゆっくりと明るいリビングダイニングで過ごしたいですよね。

 

南側接道の場合

 

南側接道は一見、

光がたっぷり射し込む明るい家になるような気がします。

ようく「家を建てるなら日がよく入るから南側が良い」と耳にしますよね。しかし、南に部屋を配置し、

青の波線部分に大きな窓をつくってしまうと、

外から丸見えになってしまいます。

 

結果、視線を防ぐためにカーテンが必要になり、

そのカーテンが開かれることは、おそらく一生ありません。

 

また、窓から侵入してくる直射日光が厳しいため、

シャッターによってその光線を遮断することも予想されます。

 

しかし、これでは、

家の中に全く光が入ってこなくなり、

薄暗いどころか真っ暗な家になってしまいます。

 

さらに、日当たりが良いからと、

南に大きな窓をたくさんつくれば、

窓を見ただけで家の間取りが分かってしまい、

人の視線を気にしながら過ごすことにも。。

防犯面に不安を抱えた家になってしまいます。

 

結果、カーテンやシャッターだけでは物足りず、

庭に目隠しを設置したり、高い塀を設置したりと、

外構工事にも工夫が必要となり、

さらなる出費を招くことになってしまいます。

 

むやみに窓をたくさんつくることはデメリットになる

 

このように、ただ単純に南側に窓をつくれば、

それだけで明るくなるわけでもないし、

たくさんつくれば、

その分だけ明るくなるわけでもありません。

 

また、窓をたくさんつくれば、

その分外構工事といった

余分なコストがかさむことになるだけですし、

外観に汚い窓の垂れジミを、

余分につくってしまうことにもなります。

そして、その汚れが気になり、

外壁の塗り替えサイクルが早まり、

さらなる余分な出費を招いてしまうことになります。

 

さらには、

窓をたくさんつくったことで、

その分、断熱性能は低くなり、

耐震性能も低下することになってしまいます。

窓が多い分、壁が少なくなるわけですから。

 

ということで、

家の良し悪しにも大きく左右する窓、

土地を選ぶ時やそして間取りを考える時も、

その窓からの光をどうやって採り込むのかを

しっかりと考えながら進めてもらえればと思います。

 

そうすることで

カーテンやシャッターなどのコスト、

また、目隠しや塀などの余分な外構工事のコストも省けるようになります。

 

また、窓の数も最小限に抑えることが出来れば、

必然的に断熱性能も高くなるし、

同時に耐震性能も高くなります。

そして、外壁に出来る垂れジミも減ることから、

外壁の塗り替えサイクルも長くなります。

 

そして、なによりプライバシーが担保された

とても居心地がいい住まいが出来上がります。

 

ぜひ、こんなたくさんのメリットに囲まれた

素敵な家づくりをしていただければと思います。

それでは、、、