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デザイン / 間取り 2020.10.05

窓の存在意義

 

こんにちは。

「シンプルノート 鳥取スタジオ」です。

今年の満月が10/1でしたね。

その少し前からなんとなくですが少しずつ〇(まる)くなる姿を家の窓から確認しながら楽しみました(^^ずっと見ていられました。

今回は、この家の中、外両方で大切な役割をしてくれている“窓”についてです。

知っておくと、違いますよ。

 

窓は外からの“光”を室内に採り込むために存在します。

また、窓は外からの“風”を室内に採り込むために存在します。

 

本来この2つの機能を果たすために窓は存在しているのですが、この2つの機能をしっかり果たすためには、窓のつくり方を熟考する必要があります。

 

それは、ただ単に窓をたくさんつくっただけでその機能がうまく果たせるわけではなく、むしろその機能を逆に殺してしまっているお家がたくさんあり、

窓を多くつくればつくるほど無駄に建築コストがかさんでしまうだけだからです。

 

例えば、大きな窓をつくったとしても、家の中が外から丸見えになってしまうとしたらそこにはカーテンを付けざるを得なくなってしまいます。

となると、カーテンが光を防いでしまうことになります。

 

また、その窓に防犯的に不安を感じてしまうとしたらそこにはシャッターを付けたくなってしまうし、窓の向こうに障害物がなく風の当たりが厳しそうで、その風によって物体が飛んできたり、直射日光の厳しい日差しがたくさん入ってきそうだとしたら、そこにはシャッターを付けたくなってしまいます。

 

そして、そのシャッターを、家にいる時もずっと閉めたままにしてしまったとしたら…

結局そこは壁があるのと同じになり、そもそも、そこに窓をつくった意味が

なくなってしまいますよね。

せっかく作った窓なのに、、、外から見ると閉鎖的にも見えてしまうのもとても残念ですよね。

家の印象は思っている以上に外から見ると窓の印象が大きく関係しているように思います。大きな窓ほど、なおさら。。。

 

 

それゆえ、間取りを考える時には、窓の機能を殺してしまうカーテンやシャッターを付けなくていいような窓の配置を考えなくてはいけません。

 

また、位置だけじゃなく、形やサイズ、そして使用するガラスのことまでよく考えて設置していくようにします。

 

このように窓を考えていくと窓の個数を必要最小限に抑えることが出来ます。

これは、もちろん日中長く過ごすリビングだけの話ではなく、子ども部屋、寝室などすべての部屋に言えることです。

その結果、窓にかかる建築コストをより最小限に抑えることも出来るようになります。

また、カーテンがいらないように設計出来れば、カーテン費用もいらなくなるので、さらにそこにかかる建築コストを抑えることが出来るようにもなりますよね。

 

また、次からより詳しく説明していきますね。

 

使えない窓を省くことよる数々のメリット

 

その1:断熱性能が高くなる

 

窓が少なくなる=壁の数が多くなるということでもあります。

となると、窓よりも断熱性能に優れた断熱材が施工される箇所がより多くなるということになります。

その結果、必然的に断熱性能は高くなります。

そうなると、通年かかってくる電気代にも大きく関係するという風にも言えます。

 

その2:収納力が高くなる

 

窓が少なくなり、壁が多く出来るということは、室内側の壁面積が増えるということにもなります。

となると、その分より収納を増やすことが出来ます。

と言うのは、収納力は、いかに床面積を広げたか?で決まるものではなく、いかに壁面をうまく利用出来たか?によって決まるものだからです。

 

それゆえ、大きさや個数なども含めその部屋の収納力をより充実させるためには、その中にはよりたくさんの壁をつくりつつ、空間の余白を有効利用してやる必要があります。

 

また、収納だけじゃなく部屋においても、壁面をしっかり確保しておけば、家具なども置きやすくなるし、棚なども設置しやすくなり空間の余白をより有効利用しやすくなります。

 

その3:外壁が汚れにくくなる

 

最後に、窓が少なくなることによる3つ目のメリットは、外壁の汚れ箇所を減らすことが出来るということです。

 

というのも、外壁の汚れの最大の原因は窓だからです。

窓の上に貯まった土ほこりが、雨によって垂れ流されることによって出来るのが垂れジミです。。

 

その結果、外観を長く美しく保ちやすくなるし、もっと長い目で見た時、外壁の塗り替えにかかるメンテンンス費用をも少しでも抑えることも出来るようになります。

 

 

以上3つが今回お伝えしたかった窓を省くことにより出来るメリットです。、このように窓のつくり方に工夫が出来れば、こんなにもメリットがあるのですよ(^-^)♪

 

窓がたくさんあるから、明るくて開放的な家になるわけではないし、風通しがいい家になるわけでもありません。

 

また逆に、窓が少ないから、暗くて閉塞感のある家になるわけでもなく、風通しが悪い家になるわけでもありません。

 

このことを知っていただき、より少ないコストで、充実したよりいいお家を建てていただければと思っています。

 

ご相談お待ちしております!(^^)!。

 

それでは、、、